『ウマ娘 プリティーダービー』のスキル「大逃げ」。スタート直後から大きく後続を引き離すロマンあふれるスキルですが、スタミナ消費が激しいことでも有名です。本記事では、気になるウマ娘「大逃げ」条件(習得キャラや発動要件)や継承に加え、レース勝利に必要なスタミナ目安についても解説します。
【ウマ娘】スキル「大逃げ」とは
2022年2月に追加されたスキル「大逃げ」は、所持しているウマ娘が作戦逃げでレースに挑んだ際に「大逃げ」するというもので、「大逃げ」は、スタート直後から通常の逃げよりもさらに大きく後続を引き離して、そのまま最後まで逃げきろうとするというスキルです。仕様の特徴として大逃げのスキル因子は付与されない、大逃げウマ娘同士の位置取り争いは発生、大逃げと逃げの間では位置取り争いは発生しない、非常に多くのスタミナを消費するという特徴があります。
「大逃げ」を習得可能なキャラと条件
ウマ娘「大逃げ」条件を満たして習得可能なキャラは、
- 「サイレンススズカ」
- 「水着サイレンススズカ」
- 「メジロパーマー」
- 「メジロパーマー(クリスマス)」
- 「ダイタクヘリオス」
- 「ダイタクヘリオス(ダンス衣装)」
- 「カツラギエース」
- 「カツラギエース(正月)」
- 「タップダンスシチー」
- 「タップダンスシチー(ダンス衣装)」
大逃げ運用を前提にゲームを始めるなら、これらのキャラはウマ娘 リセマラでの有力な確保候補と言えるでしょう。
「サイレンススズカ」の条件
「サイレンススズカ」「水着サイレンススズカ」の育成イベント発生条件は重賞(G3以上のレース)6連勝以上の状態で、シニア級の天皇賞秋に勝利することです。条件を達成することでサイレンススズカの育成イベント「連覇の先へ」が発生し、イベント効果で全ステータス+5、「大逃げ」のヒントLv+1の効果を得ることができます。
「メジロパーマー」の条件
「メジロパーマー」「メジロパーマー(クリスマス)」育成イベント発生条件はシニア宝塚記念、クラシック有馬記念、シニア有馬記念を勝利となっています。クライマックスシナリオでは条件を満たしても大逃げ取得イベントが発生しないので注意が必要です。育成イベント「頭が高ぁぁぁい!!!!」ではスピード+10、根性+10、「大逃げ」のヒントLv+1を得ることができます。
「ダイタクヘリオス」の条件
「ダイタクヘリオス」「ダイタクヘリオス(ダンス衣装)」育成イベント発生条件はシニア級の有馬記念に作戦「逃げ」で勝利することです。条件を達成することで育成イベント「奇跡は起きた」が発生し、全ステータス+3、スキルPt+45、「大逃げ」のヒントLv+1を得ることができます。
「カツラギエース」の条件
「カツラギエース」「カツラギエース(正月)」育成イベント発生条件はシニア級に重賞を5勝以上した状態でジャパンCに勝利することです。条件を達成することで育成イベント「エースの始まり」が発生します。
「タップダンスシチー」の条件
「タップダンスシチー」「タップダンスシチー(ダンス衣装)」育成イベント発生条件はG1を5勝以上した状態でシニア級のジャパンCに勝つことです。条件を達成することで育成イベント「海風の先導者」が発生し、パワー+10、根性+10、「大逃げ」のヒントLv+1を得ることができます。
ウマ娘「大逃げ」は継承できる?
先ほどもご紹介したように「大逃げ」はスキル因子にならないため、因子継承で他のウマ娘へ習得させるのは不可能となっています。特定のキャラの条件を満たすことで獲得できるスキルとなっているため諦めるしかなさそうです。
大逃げに必要なスタミナ目安と回復スキルの数
「大逃げ」を採用するトレーナーにとって最大の悩みどころが、「スタミナが最後まで持たない」「逆噴射(終盤に急激に失速)してしまう」という点ではないでしょうか。
大逃げは通常の逃げ作戦とは全く異なるスタミナ管理が求められます。
ここでは、対人戦や高難易度レースで勝ち切るためのスタミナ目安とメカニズムを解説します。
なぜ大逃げはスタミナ消費が激しいのか?
大逃げがスタミナ切れを起こしやすい理由は、単にペースが速いからだけではありません。最大の要因は「位置取り争い」と「根性(Guts)の罠」にあります。
基本仕様としての高負荷
「大逃げ」はスタート直後から限界以上のハイペースで飛ばす仕様のため、基礎的なスタミナ消費量が通常の逃げに比べて非常に激しく設定されています。
「位置取り争い」による消費倍増
レース中に自分以外の「大逃げ」ウマ娘がいる場合、スタート直後に互いに先頭を奪い合う「位置取り争い」が発生します。このモードに入ると、スタミナ消費量は通常時の数倍に跳ね上がります。
検証データによると、この競り合いが発生するかどうかで、完走に必要なスタミナ量が劇的に変化します。自分1人だけの単独大逃げであれば消費は比較的マイルドですが、対人戦では相手も大逃げを出してくる可能性が高いため、競り合いを想定したステータス作りが必須です。
根性(Guts)が高いことによるリスク
ここが育成の落とし穴です。根性が高いほど「位置取り争い」で優位に立ち、速度が上昇します。しかし、速度が上がれば上がるほど、それに比例してスタミナ消費も激増する仕様となっています。
つまり、「スタミナがギリギリで根性だけ高い」というステータスにすると、競り合いで速度が出すぎてしまい、ゴール前でスタミナが枯渇して自滅(逆噴射)するリスクが高まります。
【距離別】目標スタミナと必須回復スキル
具体的にどの程度のスタミナがあれば安心してレースに出せるのでしょうか。以下に、「位置取り争い」が発生しても走りきれる(=勝ち負けの土俵に乗れる)ための推奨値をまとめました。
| 距離区分 | 目標スタミナ | 必須回復スキル目安 | 育成のポイント |
| マイル (1600m) | 1000 ~ 1100 | 金スキル1個 相当 (または金0+白2~3個) | ・通常の逃げであればスタミナ800程度で足りますが、大逃げは競り合い対策で1000以上確保するのが安全圏です ・短距離~マイルだからといってスピード・パワーだけに特化すると、大逃げ同士のマッチングで沈む可能性があります |
| 中距離 (2000ー2400m) | 1200 (カンスト付近) | 金スキル2個 相当 (+白スキル1~2個) | ・大逃げが最も活躍しやすい距離ですが、同時に最もスタミナ調整がシビアな距離です ・スタミナ1200は前提とし、さらに「じゃじゃウマ娘」等の金回復スキルを2つ積む構成が求められます ・デバフや掛かりも考慮すると、回復過剰なくらいが丁度よいでしょう |
| 長距離 (2500m以上) | 1200 + α (上限突破推奨) | 金スキル3個 ~ 4個 | ・基本的に推奨されません ・完走すること自体が極めて困難で、走り切るためにはスタミナ全振りの構成が必要となり、結果としてスピードや賢さを犠牲にする必要があります |
大逃げ育成で推奨される回復スキル
スタミナの数値を盛るだけでなく、有効に発動する回復スキルの選定も重要です。
じゃじゃウマ娘(下位:勢い任せ)
逃げ専用の回復スキルです。上り坂で発動するため条件が緩く、序盤~中盤のスタミナ維持に非常に有効です。大逃げ育成では最優先で取得したいスキルの一つです。
円弧のマエストロ(下位:コーナー回復◯)
コーナーで発動する汎用性の高い金回復スキルです。発動安定性が高く、中距離以上ではほぼ必須級の扱いとなります。
スリーセブン
残り距離777mで発動する白スキルです。回復量はわずかですが、持久力温存フェーズに入る前のトリガーとして機能する場合があり、スタミナ調整のパーツとして役立ちます。
進化スキルの活用
「サイレンススズカ(異次元の逃亡者)」など、大逃げキャラ自身の進化スキルに回復効果が付与されている場合は、それを金スキル1つ分として計算に入れましょう。
育成のワンポイントアドバイス
中距離以上のレースで、どうしてもスタミナを盛りきれない(金回復が取れない)場合の緊急手段として、「あえて根性を上げすぎない」という調整テクニックも存在します。
前述の通り、根性が高いと位置取り争いで暴走してスタミナを浪費します。根性をある程度抑えることで消費をマイルドにし、完走率を高めるという考え方です。ただし、これはあくまで妥協案であり、理想は「高スタミナ+高根性+複数回復スキル」で相手をねじ伏せるステータスを目指すことです。
まとめ
今回はウマ娘「大逃げ」条件や習得キャラ、継承の仕様、そして重要なスタミナ目安について紹介しました。大逃げはロマンだけでなく、距離に応じた緻密なスタミナ計算とスキル構築が勝利の鍵です。記事を参考に、圧倒的なリードで逃げ切る最高のウマ娘を育成してみてください。










